茶室から始まるWABIKAデザイン研修 — 研修前日の準備と想い
先日、フロント設計担当のスタッフ4名を対象に、WABIKAデザイン研修を実施しました。
研修当日の朝一番は、高崎スタジオの2階にある茶室からスタート。
私が点てるお点前を通じて、置き合わせや見立ての美、おもてなしの心、道具の美しさを体感し、それらを設計やデザインにどう生かせるかを学んでもらう時間です。
この茶室での研修は、旧井上邸の見学や一路堂カフェ、AYANASさん、泰山さんなど、市中の山居を体感する一日の最初のプログラム。
だからこそ、茶室の空気感を整えることはとても大切でした。

前日からの準備
研修の前日、私は茶道具の一つひとつを湯通しして清める作業から始めました。
全てのお道具を清めるには時間がかかりますが、その時間は不思議と心が落ち着き、癒されるひとときでもあります。
畳は布巾で何度も拭き清め、新調した掛軸を掛け替え、待合・寄付き・つくばいも丁寧に整えました。
手間も労力もかかりますが、終わったあとの茶室は、澄んだ空気に包まれているようで、とても気持ちの良い空間になりました。

師匠から学んだこと
今回はスタッフに本格的な茶道の流れを味わってもらいたいと思い、私自身も少し緊張感を持って準備に臨みました。
その中で、普段のお稽古で私の師匠が、どんな想いで場を整え、時間をつくってくださっているのかを改めて感じることができました。
これは私にとっても貴重な学びです。

アウトプットの大切さ
準備を終えて思ったのは、何事もインプットだけでなく、アウトプットが大切だということ。
茶道の所作や空間の整え方を自分が実践し、伝える立場になることで、学びの深さが全く変わります。
もちろん、完璧ではなく抜けもあったと思います。
それでも、この研修を通じてフロント設計のスタッフが何かしらの気づきや学びを得てくれたなら、それ以上に嬉しいことはありません。