世界の建築②
こんにちは、松本です。
今日はまた一つ建築を紹介します。
こちらの建築も前回ご紹介したバルセロナ・パヴィリオンを訪れた時期にパリで見学しました。
ミースと同じく近代建築の巨匠、ル・コルビュジェ設計のサヴォア邸です。
近代建築の5原則「ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面(ファサード)」全てを実現している傑作として有名です。
さて、ここを訪れた私は10年以上たった今も忘れられない強烈な体験をしました。ミースは理路整然としていて個人の嗜好を超越したかのような建築で、実にスマートでした。ところがこちらのサヴォア邸は、狂人一歩手前ではないかと疑いたくなるくらいな建築に対する執念(オタク心とも言いましょうか・・・)が滲み出る建築愛に溢れた建築だったのです。
事前に勉強していったのにもかかわらず、すごい迫力に圧倒されてしまい、もはや5原則を思い出せないくらい。そしてなんだかわからなくなっているうちにいつの間にか、すっごく好き!!になってしまいました。
こんな建築体験は初めてでした。
サヴォア邸はパリ郊外のポワッシーという場所にあり、月曜の休館日以外は見学可能です。機会がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。
WRITERこの記事を書いた人

設計・打合せ担当(一級建築士)
松本 亮子
マツモト リョウコ