まんさく
写真は1月最後のお稽古場での風景です。
掛け軸には「紅炉上一点雪」(こうろじょういってんのゆき)と書かれており、寒さがまだ厳しい季節を読んだ私の好きな禅語の一つです。
今回初めて知ったのですが、武田信玄と上杉謙信の川中島の戦いで、謙信が信玄に切りかかった際に信玄が謙信の問いに、この禅語で答えたそうで、死生観を意味している言葉だそうですが、私にはまだ理解できない部分ではありますが、奥が深くこういった歴史などにもつながるのが楽しいですね。
また、今回生けて頂いた花は、「万作」と「加茂本阿弥椿」で、万作(まんさく)は、春に他の花にさきがけて“まず先に咲く花”の“まず”が少しづつ変化して「まんさく」となっていったらしく、また、たくさんの花を付けることから「豊年満作」から名前が付いたとの説もあるそうで、色々な思いが込められた設えに今日も先生には感謝のお稽古でした。
WRITERこの記事を書いた人
代表取締役(設計打合せ担当)
廣神 壮郎
ヒロカミ タケオ