茶通箱 相伝
先日は大聖護国寺さんのお茶室と茶庭を終日使わせて頂き、表千家相伝「茶通箱」のお免状取得の機会を頂きました。
素敵なお庭が完成したばかりの空間で、私の先生のそのまた先生までご足労頂き、教本などにも記載のない相伝を茶事形式で行っていただきました。
今まで以上に複雑な手前でありながら一切無駄のないシンプルな所作や、深いおもてなしの心等改めて茶道の奥深さと、新たな楽しみを感じた特別一日となりました。
また、完成したばかりのお庭も建築の視点で見学させて頂きましたが、本当に勉強になります。
部屋から見える巨石と苔のバランスや、奥に設えた竹垣との距離感、部屋の暗さとの対比等、なぜかきれいだなと感じるバランスのヒントが盛りだくさんなお庭でした。
また、今回はお庭に設置してある灯篭や、和ろうそくを使った行灯もご住職にご用意頂き、夜の部も楽しませて頂きました。
露地に打って頂いた打ち水が、和ろうそくの明かりに照らし出され何とも言えない癒しの庭になります。
最後の写真は煙草盆の炭越しの行灯ですが、ご住職とも色々とゆっくりとこの景色を楽しみながら、色々なお話しさせて頂けることも感謝ですね。
WRITERこの記事を書いた人

代表取締役(設計打合せ担当)
廣神 壮郎
ヒロカミ タケオ