お茶の稽古と、たいつりそう

先日のお茶の稽古での一枚。
毎回、先生が季節の花を花入れにあしらってくださるのですが、この日は「たいつりそう」が飾られていました。
たいつりそうは、漢字で書くと「鯛釣草」。
弓なりに伸びた茎に、ピンク色の花が連なって咲く姿が、まるで釣り竿に鯛がぶら下がっているように見えることから、その名が付いたそうです。
別名では「けまんそう」とも呼ばれ、英名では「Bleeding Heart」。
ハートのような形をした花が、少しうつむくように咲く姿は、可憐でありながら、どこか儚さも感じさせます。
私もこの花がとても好きで、花入れにそっと生けられている姿を見るたびに、自然と目が留まってしまいます。
お茶の稽古では、お点前だけでなく、床の間のしつらえや季節の花からも多くのことを学ばせていただきます。
花そのものの美しさはもちろん、その時期にしか出会えない季節感や、余白のある佇まい。
派手ではないけれど、心にすっと残る美しさがあります。
こうした一輪の花に気づき、季節を感じられる時間も、お茶の稽古の大きな魅力のひとつですね。